2010年、ジャッキーは夫であるケビン・クレメンツとの間に双子のアヴァ・マリーとリア・ローズ・クレメンツを出産しました。予定よりも早く生まれたにも関わらず彼女たちは健康で美しく生まれました。この双子が、クレメンツ夫妻の人生を劇的に変化させることになるのです。この幼い姉妹は比類のない美しさで、母親の助けを借りながら、すでにプロのモデルとして活躍しているのです。幼くして彼女たち自身のキャリアを築いているクレメンツ姉妹…これがインターネットを魅了した実際の画像です…。
双子の早期出産
2010年7月7日、ジャッキーとケビン・クレメンツは、生まれたばかりの双子の赤ちゃんであるアヴァ・マリーとリア・ローズを見て、嬉しさ、安心はもちろんですが何よりもそのあまりの美しさに衝撃を受けました。その後も、ただでさえ単胎児と比べて様々な健康的リスクの多い双子が予定より4週間半も早く生まれてしまったため、クレメンツ夫妻はとても心配しましたが、そんな心配をよそに双子はすくすくと健康に成長していきました。そして時間が経つにつれ、段々とジャッキーは双子が早く生まれた意味を理解し、この双子から人生の大切な教訓を得たと語ります。
「彼女たちは4週間半も早く生まれてしまいましたが、この二人の性格を知っていれば、予告無しに早くやって来たというのは十分納得できる話です。人生において、いつ何が起きても良いように準備しておくべきだということを、私たち夫婦に教えてくれたのだと感じています。」とジャッキーは語りました。彼女は初めから、この双子は何かが違うと感じていたようです。もちろん、彼女は後に、双子が誕生したことは自分の人生にとってこの上ない最高の経験であり、かけがえのないものだと付け加えています。
初のスター
両親にとって自分の子供を特別可愛く感じることは当たり前ですが、この双子の誕生後、クレメンツ夫妻とその家族だけでなく友人、医師、見知らぬ人までもすぐに、彼女たちのルックスがどれほど印象的であるかに気づきました。一般的に、顔がそっくりの双子の赤ちゃんというのは注目を浴びることが多いことは間違いありませんが、それにしても世間が彼女たちを見る目は大きく違いました。
彼女たちは生まれた時から、赤ちゃんならではの紛れもない自然な美しさを持っていました。肌は滑らかで、髪の毛はまるでシルクのような質感を保ち、完璧なシンメトリーの顔は、まるで雑誌の中の世界、いやむしろこの世のものであることを疑ってしまうほどの印象を焼き付けられます。そしてこの2人の少女の一番素晴らしいところは、この完璧な美しさが極限までうり二つという点です。そして彼女たちには、同じように美しい兄がいます。物心つく前から周りの目を引く存在で、写真を見ているだけで誰もを楽しい気分にしてくれる少女たち。カメラを向ける度に、まるで昔からポーズの取り方を知っていたかのように自信を持ってポーズを取るのです…. 彼女たちに明るい未来が待っていることは間違い無いでしょう!
誰もが口を揃えって言ったこと:モデルになるべきだ!
こんなに美しく愛らしい、お人形さんのような子供たちがいたら、褒めない人がどこにいるのでしょう。誰もが思わず「かわいい!」と声をかけてしまいたくなるのは無理もないですが、その褒め言葉は徐々に、双子とその家族の未来を大きく左右するアドバイスとなっていくのです。双子の誕生以来、外を歩くたびにジャッキーは同じ言葉を何度も何度も聞いてきました。もちろん、自分の子供たちが褒められるのは嬉しいことであり、ジャッキーも双子が生まれ持った特別なものを理解した上で、チャレンジさせたいという思いはありましたがその道は平坦なものではありませんでした。
ジャッキーは、見知らぬ人たちがいつも同じような言葉をかけてくると言います。「わぁ、この子たちはとても美しいから、モデルにすることを本気で考えるべきだよ」と。彼女はもちろん悩みましたが、あまりにも多くの人に勧められるのでそれなら一度やってみようと、娘たちのキャリアをスタートさせたそうです。まずは準備として彼女自身が毎日双子姉妹、そして彼女たちの兄の写真を撮ることから始めました。幸運なことに3人も美しい子供がいるクレメンツ夫妻にとって、その子供たちの写真撮影はごくごく自然なことで、双子姉妹もすぐに慣れました。ただ、どんなに美しいルックスとはいえ、3人はまだまだ幼い子供たちです。両親として、子供たちのキャリアの管理は簡単なものではありませんでした。
モデルの仕事は3人の子供には複雑すぎた
双子をモデルにするよう、多くの人から背中を押されていたジャッキーは、初めは彼女自身が子供たちを撮影するのみでしたが、ついに本格的な行動に移します。姉妹が生後6か月になると、ロサンゼルスのモデルエージェントと契約したのです。初めてのプロのカメラマンによる、スタジオでの撮影は全てが新鮮で、ジャッキーにとっても双子姉妹にとっても非常に魅力的な日々でした。しかし、せっかく大きなチャンスを掴んだにも関わらず、ジャッキーはこの最初の契約を早くに終了させることを決めたのです。
ジャッキーには双子姉妹の前にすでに2歳の息子がおり、ただでさえ手の掛かる小さな子供3人の子育てに加えてモデル活動のサポートを行うというのは相当大きなプレッシャーがかかりました。「ほとんどの日は外出するのも大変だったので、私の試みは短期間で終わりました。そして、今はその時ではないと判断しました。」とジャッキーは語ります。最初の試みは3か月しか続きませんでした。しかし、期間の短さ自体は大したことではなく、まずは子供を子供のままに、やりたいことや必要なことをトライさせてあげることで、順調に成長していくことにつながるとジャッキーは考えていました。
普通の生活を送る
「子供たちを輝かしいモデルの仕事へ導くこと、そしてそのキャリアを母親として1番近いところで手伝うことができるのは本当に光栄ですし、魅力的です。しかし、当時は3人の幼い子供を抱えた私自身の負担、そして何より子供たちの将来を考えた上で、それが本当に正しい判断であるとは言い切ることができませんでした。」ジャッキーはこう語りました。彼女は、双子姉妹を最初から「モデル」として世間から特別な注目を浴びる存在とするのではなく、まずは普通の女の子として、家族と友達に囲まれた環境と共にのびのびと育てることが最も正しいことだと感じていました。
双子姉妹がモデルとしてエージェントと契約していたのはたったの3ヶ月でしたが、ジャッキーはまだその時期ではないことを悟りました。最終的に、アヴァ・マリーとリア・ローズは、同年代の女の子と同じように普通の子供時代を過ごすべきだとジャッキーは確信していました。彼女は自分の決断に満足しており、双子姉妹のモデルとしてのキャリアは一旦保留することが最善の方法だと固く信じていました。しかし、思いもよらないものが、その決断を覆すことになるのです…。これこそがまさに、双子姉妹が生まれた時に示した「いつ何が起きても良いように備える必要がある。」という教訓が生かされる事態です。
女の子は何を望んでいるのか?
3ヶ月間のモデル活動期間が終わりを告げた後、ジャッキーは3児の母としての非常に多忙なスケジュールの中、双子姉妹をモデル業から遠ざけていました。しかし、そんな母の思いを変える機会をもたらしたのはなんと幼い双子姉妹自身の意思表示でした。彼女たちはモデルの仕事を気に入っており、一度は両親に止められたにも関わらず本心では再開を望んでおり、その道を諦めることはなかったのです。幼いながらにきちんと自分の考えを持っている、そんな双子姉妹の姿を見てある日ジャッキーは一つの重要な要素として、双子姉妹自身の夢について考えることとなります。
彼女は、双子姉妹のモデルとしてのキャリアを一旦保留することが正しいことだと確信していましたが、当の双子姉妹はその考えに反対していたのです。まだ1歳にも満たない年齢であったにも関わらず、二人は自分たちが何をしているのかをきちんと理解していました。このことを念頭に置いて、ジャッキーは子供たちの夢を妨げないことの重要性を認識しました。ただし、それでも彼女は自分の幼い子供たちが無理やりモデル業界に引きずり込まれることのないように、双子姉妹に選択肢を与えることにしました。
適切な時期を待つ
双子姉妹の意思を尊重し、夢を後押しする、そんなジャッキーの素晴らしいアイデアにも、たった一つの問題点がありました。それは何より、アヴァとリアがまだ本当に幼い子どもであるということでした。二人は確かに意思表現はするものの、自ら決断をしたり、思いを明確に言葉で表現したり、その根拠を説明できるほど成長していませんでした。何より、子どもは一般的に気まぐれです。今日やりたいと言ったことが明日はやりたくなくなってしまうかもしれません。まだまだ両親の助けがなければ行動できない年齢で、すぐにモデル業を再開するということはできないとジャッキーは判断しました。
当時の子どもたちが話せる唯一の言語は「泣くこと」でした。これではさすがに双子姉妹の明確な気持ちを知ることはできないと、ジャッキーと夫は考えました。夫妻は、双子に自分で決めさせるのに適切な時期と方法を熟慮しました。確かに双子姉妹は年齢以上に成熟しており、多くの人に注目される存在になりたいという確信を持っていたのかもしれません。しかし、アヴァとリアはまだ幼い子どもであり、自分たちが何をしているのか、どうしてそれをやりたいのかという明確な考えは持っていませんでした。ジャッキーと夫は、まだ話すことさえできなかった双子姉妹にはまずは家庭での教育が必要であり、まだキャリアを後押しするのは良くない考え、双子が成長するのをもう少し待つことにしたのです。’
ラッキーセブン
ここで一つ注目すべきことがあります。ジャッキーは「縁起」というものを深く信じているタイプだったということです。ジャッキーのラッキーナンバーは「7」でした。そしてそのジャッキーのもとに双子姉妹が生まれたのは「7月7日」でした。この「7」を通した家族の繋がりは、決して偶然ではないのでしょう。「ラッキーセブン」という言葉は一般的に非科学的で信憑性が低いもののように考えられていますが、ジャッキーにとっては人生で非常に大切なコンセプトでした。
娘たちの7歳の誕生日が近づいていました。2017年7月7日に7歳になる双子姉妹、そのことを考えた時、ジャッキーはピンときたのです。 ジャッキーは縁起を信じており、このタイミングは何よりも重要であるに違いないと考えたのです。。元々、7は彼女のラッキーナンバーであることから、7月7日に双子の赤ちゃんが生まれたときは驚きました。そしてまたもや7続きの2017年の7月7日に双子が7歳を迎えようとしていたとき、ジャッキーはそれが良い兆候でしかないと悟ったのです。これが、彼女たちの今後進むべき道を決める大きな転機になるかもしれない…。
少女たちにアイデアを与える
アヴァとリアの双子姉妹のルックスの美しさは7歳になってももちろん健在、それだけでなく、成長するにつれそれぞれの個性が強く培われていきました。二人はダンスや水泳などの様々なクラブに参加し、活発に身体を動かして自分を表現することが大好きな、元気で明るい女の子に成長していました。そんな彼女たちに遂に、かつてやりたかった「モデル活動」について問いかける瞬間がやってきたのです。
2017年7月7日、双子姉妹のの7歳の誕生日に、ジャッキーは 「もしやる気があるなら、毎週練習しているダンス教室や水泳チームの練習に加えて、モデル活動にも挑戦してみてはどうか」というアイデアを提示しました。「これをやりましょう。」と親がすべて決めてしまうのではなく、子供たちに選択肢を与えることは非常に重要です。こうすることで、子供たちはやりたいことに自分で取り組むことができ、後の人生においても自分の道をしっかりと選ぶことができるようになるのです。
アクションの準備
ジャッキーは、双子姉妹は元々みんなのためにパフォーマンスをすることが好きだと言います。彼女たちは多くの人に注目されること、拍手喝采を浴びることに大きな喜びを感じるようです。家族、友人、隣人だけでなく、見知らぬ人でも誰でも、アヴァとリアにとっては観客になります。 実のところ、ジャッキーには、こうした双子姉妹の表向きな性格がどこから来たのかまったくわからないのです。しかし、少なくともそんな二人にとって、ジャッキーからの「モデル活動をやらないか。」という提案は、この上ない喜びとワクワクであったことは間違いありません。
ジャッキーは、「娘二人が飛び跳ねて喜んだ時、私はまったく驚きませんでした。彼らはずっとモデル活動を始めたがっていたんです!」と言った。双子姉妹はすでにモデルになる準備ができていました!家族旅行やパーティーなどのイベントがあると、二人はいつも必ず最初にショーを行います。そのようなすべてのイベントはまるで、アヴァとリアがやりたがっていた「みんなを楽しませるパフォーマンス」のために開かれているかのようでした。要するに、双子姉妹は輝くために生まれてきたのです。そして彼らの両親はそれを知っていて、モデル活動の道を後押ししたのです。
そしてモデルの仕事を再開
遂に7年ぶりにモデル活動を再開することになったアヴァとリアの双子姉妹。1歳にも満たない赤ちゃんの時は活動をわずか3ヶ月で終えざるをえませんでしたが、十分に成長して自分の意思をしっかり言葉で伝え、自分で考えて行動することができるようになった双子姉妹の二人。さらに、子どもながらモデルの仕事に自ら強いやる気を持って、楽しみにしているのですから、そのキャリアを進めるプロセスはとてもスムーズなものでした。
ラッキーなことに、ちょうどジャッキーの隣人が直近で子供向けファッションのお店をオープンしたばかりでした。彼女が、新会社が提供する衣装を売り込むためにモデルを必要としていることを知ったジャッキーは早速話を持ちかけ、双子姉妹は最初の仕事を獲得しました。「単純な仕事としてだけでなく、双子姉妹のエージェントを見つけるためには新しい宣材写真が必要だったので、これは私たち全員にとって素晴らしい機会になると思いました。」とジャッキーは語ります。
ゆっくり始める
このように初めての仕事をスムーズに獲得した双子姉妹ですが、とはいえ彼女たちはまだ幼い7歳の女の子。今まで至って普通の生活を送ってきた彼女たちにいきなり派手な濃い化粧をし、高級で煌びやかな洋服のコレクションを着せたりすることは二人の成長に悪影響を及ぼす可能性があるので、ジャッキーは物事をできる限り、ゆっくり進めることを好みました。そこでまずは、家にあるもの、母であるジャッキーが用意したもので少しずつ慣れていけるようにプロセスを踏んでいきました。
ジャッキーの素晴らしいところは、早い段階で問題を見つけ自分自身で解決したという点です。 「10年物のニコンのカメラをガレージの収納ボックスから取り出し、少女たちの髪に少しウェーブをかけ、わずかにチークをつけて、写真撮影に行きました。」そのため、母親は、子供たちがとても美しい写真が撮れるように、どんな表情をするべきかを想像し始めました。母親が撮影してくれたという事実は双子姉妹にとっても大きな自信となり、その後、実際の仕事でプロのカメラマンに写真を撮られることになっても苦にはならないでしょう。
いくつかの困難を経験する
アヴァとリアの双子姉妹は、誰もが認める素晴らしいルックスを持っています。しかし当然のことながら、美しいからといってモデルの仕事のなんたるかを直感的に知っているという意味ではまったくありません。初めてのことなのですから、たくさんのテクニックを覚えなければいけません。その中には学んで身につけるまでに時間がかかるものも多くあります。一度身についたと思っても、撮影本番になると緊張してうまくいかないということもあるでしょう。
「アヴァはカメラをしっかり見ているにも関わらず、リアはぼうっと見つめていて撮影にならなかったり…リアが偶然にアヴァにぶつかると、アヴァはそれをわざとだと思ってリアを押しのけて喧嘩のようになってしまったりと…」幼くて気の強い子ども二人を思い通りに導くことは容易ではなく、ひとりずつであれば上手くできることも二人一緒に行おうとすると物事は何倍にも複雑になり、すぐに忍耐力を失ってしまいます。 そんなジャッキーの救いとなっているのは、小さな娘たちの可愛くて、美しい容姿、そして健気に頑張っている姿です。
再びエージェントと契約
どんなにルックスが整っていても、モデルとしての能力が高かったとしても、個人のままで営業活動するのにはモデル活動に限界があります。双子姉妹がモデルという肩書きでキャリアを築き始めた以上、ジャッキーは双子姉妹を再びエージェントと契約させる必要がありました。赤ちゃんの時は比較的スムーズにいったものの、それから7年が経過しているので、エージェント探しはそこまで簡単にはいかないだろうと恐れました。
「幸いにも、私はまだいくつかのエージェントの連絡先を持っていたので、そこから始めることにしました。」と彼女は語ります。「驚いたことに、インタビューを受けたほとんどの人が、彼女たちに会いたいと言ってアポイントをとってくれました。」結果として、双子姉妹は最終的に2つのエージェントと契約することができましたが、実は水面下で問題が発生していました。誤解のないように言っておくと、ジャッキーは幼い娘たちがビジネスで良いスタートを切れるように、あえて2つのエージェントと契約を決めたのであり、彼女が正しいという可能性もあります。しかし一方で、この二重エージェントは後々問題になる可能性があり、ジャッキーはすぐにそれに気づくことになるのでした。
二重エージェントのジレンマ
モデルが複数のエージェントと契約するということはあまり一般的ではありませんが、ジャッキーは、初めは2つのエージェントが双子姉妹を担当することで、より多くのチャンスやメディア露出があると考えていました。特に最初は知名度も低い状態なので、少しでも多くの仕事を掴んで活動を軌道にのせるためには積極的に思い切って動くことが重要だと考えていたのです。この作戦は順調に進んでいるように見えたのですが、思い切った行動にはリスクが伴うのも事実です。ある日、片方の契約エージェントからかかってきた電話によってハプニングが発覚します。
「こんにちは、明日バービーのオーディションに双子姉妹が参加できることになりましたよ。」とエージェントはジャッキーに告げました。ジャッキーは、双子姉妹が別のエージェントと同じオーディションに参加したばかりだったので、その電話を受けて慌ててしまいました。隠しても仕方がないので彼女は真実を明らかにし、結果的にこの問題は数時間で解決しました。この双子姉妹の件に関してはジャッキーがうまくやることができたので大きなトラブルにはなりませんでしたが、可愛い子どもをエージェントに契約させる場合は、後々のトラブルを避けるためにも、契約と同時に弁護士を代理人として雇い、その先のキャリアの進め方についてもアドバイスを受けることが大事なようです。
ソーシャルメディアの爆発的増加
ジャッキーは2017年7月、ちょうど双子姉妹がモデル活動を再開した際に、@clementstwinsというユーザー名で双子姉妹のインスタグラム・アカウントを開設しました。とはいえ、SNS自体にあまり親しみがない彼女は自分が一体何をしているのか、30万人というフォロワー数が多いのか少ないのかどうかもわかりませんでした。取り敢えず続けているといった感じで、はたまたこれが後に双子姉妹のモデルとしてのキャリアを大きく変えるきっかけになろうなどとは、当時のジャッキーには知る由もありませんでした。
しばらくして、双子姉妹のインスタグラム・アカウントが爆発的に伸び始めました。 インスタグラム・アカウントの一番の目的は、エージェントのポートフォリオとして機能し、ファンを獲得することでした。これは双子姉妹のキャリアにとっては素晴らしいことですが、SNSは常に安全であるとは限らないため、ジャッキーにとってはかなり複雑な決断でした。もし、あなたに子どもがいて、SNSで彼らを公開したい場合は、子どもたちを守るために必要なすべての予防措置を講じてください。
ジャッキーのインスタグラムの学習曲線
このようにインスタグラム・アカウントを通して知名度をぐんとあげた双子姉妹ですが、そのルックスにおける美しさは、彼女たちのインスタグラム・アカウントが大成功した理由の一つにすぎませんでした。どんなに良い、魅力的だと思われる写真の素材があっても、ただ普通に写真に撮って何も考えずに投稿するだけでは誰も見てくれません。ジャッキーは、たくさんのフォロワーを獲得するために、双子姉妹の写真が少しでも多くの人の目に留まるように、様々な戦略を用いなければなりませんでした。今回彼女は、その秘密をいくつか明かしてくれました。
「あれから5カ月あまり経った今、彼女たちのフォロワーは38万人を超えています」と語り始めました。「一つ言えることは、結局のところ写真のクオリティが全てだということです……だから、数ドルを節約したいからといって、妥協して平凡なカメラマンに依頼するということはやめてください。」聞きましたか、みなさん。質の高い写真を撮ることが最も重要なのです!ただし、こうしたアドバイスは有益ですが、あなた自身やあなたの子どものSNSでのキャリアをスタートさせたい場合は、常に注意を払ってください。
2017年が彼女たちの年だった理由
前述の通り2017年は、双子姉妹とジャッキーにとって、紛れもなくとても素晴らしい年でした。アヴァとリアが長年待ち望んでいたモデルの道を選び、実際に活動をスタートさせることができたというのは、夢を叶えた双子姉妹自身だけでなくクレメンツ家の家族全員にとってこの上もなく幸せなことでした。しかし、実はその年の幸運はそれだけでは終わらなかったのです。双子姉妹のモデル活動の件以外にも、元々ジャッキーは2017年が幸運な年になることを予感していました。
「私は縁起というものを強く信じていて、ほとんどの人が7という数字はラッキーナンバーだと言っているという事実は別にしても、今年は姉妹にとってなんだか特別に楽しくてエキサイティングな年になると薄々思っていました。」 とジャッキーは説明します。どういうわけか、一般的に女性、特に母親の直感は正しいことが多いものです。 実際、2017年を迎えたとき、彼女はアヴァ、リア、自分、そして家族にとって何かしら特別な年になると予感していました。
家族
アヴァとリアの双子姉妹はモデルとしてエージェントと契約し、SNSアカウントの反響も大きく、大きな成功への道を歩んでいましたが、実は、2歳上の兄のチェイスもモデルの才能のある子どもであることがわかりました。双子姉妹が赤ちゃんの時から、双子姉妹と共に褒められていたそのルックスはもちろん成長しても健在で、その道に進んでいくのは本当に自然なことでした。ただ、兄のチェイスには双子姉妹にはない、大きな強みもあったのです。
チェイスは、妹たちと同じエージェントと契約しているのですが、毎回提出する履歴書にちょっとした工夫がされています。「演技者」としての能力をアピールしているのです。実はすでにいくつかのCMにも出演しており、映画出演のオファーも受けています。もちろん、そのルックスがあればモデルの世界で成功するチャンスも十分あるのですが、チェイスはすでに演技の世界で活躍しています。何社かCMに出演したことで、カメラの前で演技を続けることはもうお手のもの。今後の活躍が楽しみな逸材ですね。
どこにでもある仕事のオファー
モデルとして大成功のキャリアを進んでいる双子姉妹はたった7歳にして、なんとすでにビジネスの要領を得ていると、誰もがすぐに認めました。7歳の誕生日、モデルに挑戦しようと決めた直後に、1週間ですでに6つもの仕事を受けていたのです。少し前まで周りの同世代の多くの子どもたちのようにのびのびゆったりと過ごしていたところ、急にビジネスマンのような忙しい生活となってしまった双子姉妹ですが、その仕事に対する姿勢には大人顔負けのものがありました。その成功の裏には家族の支えがありました。
ジャッキーのたった1週間のリサーチで、彼女たちはオーディションで一気に6つの仕事を手に入れてしまったのです。本当に家族もエージェントも誰もがびっくりするような展開でした。この仕事量は、他のモデル志望の若者たちであれば躊躇したかもしれません。ましてやモデルとして初めの仕事です。しかし、クレメンツ家の教育はユニークで、与えられたすべての機会を大切にしていました。ジャッキー、ケビン、家族、友人がアヴァとリアに大きな信頼を寄せたことで、エージェントも同じように信頼を寄せてくれました。
良い、悪い、醜い面
このように、双子姉妹のモデルとしてのキャリアの成功に大きく貢献している母親のジャッキーですが、実はモデル業界では比較的珍しい存在です。と、いうのも、多くの子どもモデルの母親たちとは違い、ジャッキーにはこのモデル業界に飛び込む前に何の予備知識もなかったのです。最初は右も左も分からないところから手探り状態で始め、時間が経つにつれ、彼女はこの業界についてより深く学び、そして浮き沈みがあるということを告白しています。
モデルの世界に新鮮さを感じるのは、モデル当人のアヴァとリアだけではありません。同時に、母親のジャッキーにとっても全く新しい体験です。毎日、重要なことをたくさん学んでいます。そして彼女はブログを続け、娘たちの経験や学んだことを記録していました。彼女のブログでは、モデルであることのポジティブな面だけではなく、ネガティブな面、醜い面をたくさん挙げています。彼女が娘たちのモデル活動を通して学んだ最も重要なことは、「助言してくる人を信頼する前に、まずその関わる相手が誰なのかを確認すること」だそうです。
最も困難な課題の1つ
実は、彼女たちと母親にとって、モデルの世界での新生活で最も困難なことのひとつは、モデルとしての仕事そのものではなくロサンゼルスの交通事情です。ロサンゼルスの高速道路を運転したことがある方であれば、その状況は想像できるでしょう…。特に週末の渋滞具合は、その日の予定を大きく狂わせることも少なくありません。屋外の撮影も多く、さまざまな場所に出かけなければなりません。
彼女たちは撮影のため週に数回、車に乗ってロサンゼルスのダウンタウンに行きますが、時には往復5・6時間の旅になることもあります。これは残酷に見えるかもしれませんが、モデル活動を続けるためのゲームのルールであり、彼女たちはそれに対処することを学んでいます。 アヴァ、リア、そしてジャッキーの3人は、多くのモデルの仕事のためにあちこちを移動することをむしろ楽しむようにしています。
適切なガイドを探す
もちろん、ここまで立派な仕事をしているジャッキーですが、そんな彼女でも助言を必要としています。一般的なことですが、世の中に、一人で成功できる人は誰もいません。双子姉妹の成功にはジャッキーが必要で、ジャッキーの成功のためにもアドバイザーが必要なのは自然なことです。どんなに優秀な人であっても、第三者からの視点を取り入れることは重要なことです。適切な人から適切な助言を受けたいので、誰かと一緒に仕事をする前にたくさんの質問をします。
彼女は、もし何か少しでも不安があるならば、自分の直感に従うべきであり、常に徹底的に調べることが、長い目で見れば利益につながると信じています。モデル業界はかなり熾烈な争いをしています。ジャッキーはそれをよく理解しています。だからこそ、誰と仕事をするかを決めるときには、とにかく慎重になることを学びました。彼女は、彼女の子供たちが仕事の契約をする前に、必ず必要な質問をするようにしています。何かがおかしいと思ったら、ジャッキーは自分の直感に従うことが多いです。実際に、そのような流れで断った仕事もあります。
否定的な意見を無視する
また、ジャッキーは、双子姉妹や家族に向けられた否定的なコメントや誹謗中傷、批判に対処することの難しさについても語っています。もちろん、否定的な意見を無視して、肯定的なコメントにのみ残して注目することは可能ですし、実際にそのようにしているセレブリティも多くいます。しかしそれは、必ずしも簡単なことではありません。人間の脳は、どうしてもネガティブなものに気を取られがちで、それが心を疲弊させていくことが多いのです。程よく流すことが1番良いのです。
ジャッキーは、家族を守らなければならない、自分を守らなければならないというプレッシャーを感じながらも、「ポジティブなことが言えないなら、何も言わなければいいじゃないか。」と自分に言い聞かせています。 また、家族は、オンラインや幅広いコミュニティから起こりうる反発に対処することも学びました。もちろん、反発を無視することは非常に難しいことですが、彼女はそれを克服することを学び、美しい娘たちにこのメンタリティを教え込んでいます。
「彼女たちは悲しそうに見える」
双子姉妹自身への批判ではないですが、彼女たちがなぜかよく多くの人から言われるのは、「いつも悲しそうにしている。」ということです。中には「無理やりモデルにさせられていて、楽しくないのじゃないか。親のエゴのために可哀想だ。」という意見もあります。確かに世の中には様々な意見が存在するものですが、それでも双子姉妹の事情やバックグラウンドを知ろうともせず、写真を一目見ただけでネガティブに判断する大人が多いのは非常に悲しいことです。
それに対して彼女たちは、「写真撮影にはフォーマルなものとそうでないものがあるはずで、彼女たちに会えば、悲壮感とは程遠いことがわかるはずだ。」と答えています。 双子姉妹がSNSで多くの批判を受けている理由のひとつは、普段のポージングにあります。フォロワーの中には、アヴァとリアがいつも悲しそうな顔をしていると思う人も多く、それは彼女たちがポーズをとるのを嫌がっているからだと言う人もいます。しかし、ジャッキーと双子姉妹のPRチームは、彼女たちの写真のいくつかは、よりメランコリックなトーンを意図したものだと主張し反論しています。
メイクの位置づけ
幼い女の子をモデルとして送り出す家族が抱く疑問のひとつに、女の子が化粧をする必要があるかというものがあります。まず、これは基本的に誰もが大したことではないと思っているトピックです。ただし、少女たちがそのような若さでメイクに触れるのは少し早いのではないかという意見もあります。もちろん、化粧が必要ないのが魅力だと言われる少女の時代にわざわざメイクをするのは日常社会であれば不自然なのは間違い無いですし、この女の子たちは化粧をしていると言われるとあまり良い気分にならない人が多いのも無理はないことです。
しかし、ジャッキーは、「彼女たちが所属事務所を通じて行う撮影や、彼女たちが参加するプロの撮影では、ほとんどの場合、撮影現場にメイクアップアーティストやヘアアーティストがいます。なぜでしょう?それこそが、この業界の仕組みだからです。」と語ります。さらに、インターネット上で話題になっているのが、彼女たちがどれだけ化粧をしているか、ということです。多くのファンは無関心ですが、多くの人は若い女の子たちが化粧をするのは不適切だと考えています。しかし、ジャッキーもこのことについては色々思いめぐらせているようです。
ジャッキーの最大のペット
こんなにも大きく成功していて幸せを感じている双子姉妹ですが、彼女たちのモデルとしてのキャリアについて、なぜかいつでも世間からの厳しい声は尽きません。とはいえ、大体のものはすでに慣れ、うまく流せるようになりました。応援してくれているファンもたくさんいるのだから、そちらに感謝することに目を向けるべきだと考えています。しかし、その中でもジャッキーが最も嫌っているコメントは、「双子姉妹を子供のままでいさせてあげて。」と言われることだそうです。
このスローガンは、子どもがメディアに搾取されているのではないかという疑念を抱いたときに使うものです。一見子どもたちを思った優しい声に聞こえます。しかし、ジャッキーの場合は、双子が自分で選んだ道なので、この言葉は当てはまらないと思っているそうです。彼女たちは強制的にモデルにさせられたわけではなく、本当に好きなことで、自分の時間を大切にしたいと思っているので、彼女もこうした意見には動揺し、残念だと思っています。